環境・CSRとは

環境・CSRとは

ブレーメン・コンサルティング株式会社が追及している"Designing for Sustainability"の基本理念をご理解いただくために3枚のコンセプトチャートをご紹介します。

【1】CSRの俯瞰図

CSRを俯瞰する

CSRを大きな三角形にして眺めてみました。基礎の部分が「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」「コンプライアンス(法令順守)」「リスクマネジメント(危機管理)」「法令に沿った環境対応」などの、『企業が守らなければならないこと』です。いわば車に乗るための運転免許証のようなもので、企業でいえば操業免許証のようなものです。CSRというと、日本ではまだまだこの基本的な分野が新聞をはじめメディアで取り上げられるので、CSRの基本部分にのみ目が奪われがちですがこの部分は、いわば土台です。これらは企業が必ず守らなければならないものです。英語で言えば『Must』の部分です。

図の中央の部分は法律や条例で規制されているわけではありませんが企業が先進的に取り組むと、コストもかかるがそれなりの見返りもあるところです。英語で言うところの『Nice to have』の部分です。先進的で優良企業が競って強化しているところです。 例えば、メセナ活動をやればその企業のブランドイメージが上がります。環境に配慮した製品を作れば、トヨタのハイブリッドカーのようにシェアを伸ばし、売り上げも伸びます。環境配慮型製品は税制面の優遇を受けることにより、社会を味方にすることができます。社員の安全・衛生、健康、福利・厚生に配慮すれば、優秀な新入社員が集まるという見返りが期待できるのがこの図の中央部分なのです。優良企業が積極的に取り組んで、他社との差別化を競っている分野でもあるのです。

一番頂点のとんがった部分には「貧困の撲滅」「生態系・生物多様性の保護」「先進国の消費のあり方」といった、全世界的な問題に取り組む事柄が存在しています。こうした問題に取り組むことは、世界的な大企業でも難しいのが現状です。貧困の撲滅とひと口にいっても、地球の裏側で起きていることでもあり、その原因も非常に複雑です。 先進国の消費のあり方を見直すということは「モノをたくさんつくらない」「売らない」ということにつながります。これは現在の企業にとって、簡単に実現できるものではありません。しかし、これこそが『CSRの本質』であるといえます。

【2】ペンタゴンネット

CSRはしばしばトリプルボトムラインという言葉で表現されます。これは1990年代初頭にイギリスのジョン・エルキントンさんが、先進国の人はフォークで食事をしようということを唱えたことが起源といわれています。フォークには山が3つあります。つまり「環境」と「経済」と「社会」を大切にしましょうということです。これはわかりやすい例えで、CSRが話題になり始めた初期のころは、この言葉がわかりやすくて役立ちました。しかし、彼自身もう10年も前からトリプルボトムラインという言葉は使っていません。他の要素も見えてきたからです。

ペンタゴンネット図

筆者が2004年暮れに出版した「CSR入門」(日経文庫)ではペンタゴンネットという名前で5つのキーワードを使っています。トリプルボトムラインの3つに、人間が幸せにならなければ意味がないということで「人間」を加えて、「生態系・生物多様性」も入れました。

生態系を入れた理由は、トリプルボトムラインでいうところの「環境」が、企業に都合のいい「環境」になってしまっているからです。生態系では生物のことを考えて絶対量で制限しなければならないものがたくさんあります。それで生態系という言葉を使って、環境と分けて考えてみました。そういう発想のもとで5つのキーワードをもとにCSRを研究してきました。

【3】生態系から個人への図

この図は従来の『個人⇒部門⇒企業⇒社会⇒生態系』という流れでものごとを考え活動していた行動様式を考え直そうと提案しています。企業人である個人として気にするのは部門の仲間であり、部門長であり、会社でした。CSRの時代になってようやく社会にも目を向けるようになってきましたが、ほとんどの人は社会の外側にある生態系にまでは目を向けていないのが現状でしょう。

生態系から個人への図

このように、従来は生態系に対して『個人⇒部門⇒企業⇒社会⇒生態系』という流れで見ていたのですが、これからは逆に『生態系⇒社会⇒企業⇒部門⇒個人』という方向で、考えてみてはいかがでしょうか。きっと新しい発想が湧いてくることでしょう。「生態系にとって良いことは社会にも良く、社会に良いことは企業にも良く、企業に良いことは部門にも個人にも良い」という発想です。この視点で見れば、新聞を賑わしている諸々の不祥事のすべてが解決できると確信しています。

“Designing for Sustainability”の仕事は弊社と依頼企業、組織、自治体、国との協働ですが、社会に対する意義を感じながら楽しく仕事を運べることが大きな特徴です。 さあ、皆様とともに楽しい企画を立案し、全社員(全職員、全国民)レベルで「自然を手本とした」本質的なCSRを展開していきましょう!